GAME REPORT
第3節の相手はオール三菱ライオンズ。今まで2013年と2016年に対戦し、ともに敗れている相手であり、リベンジマッチという意味でも、また、ファイニーズがより高みへとステップアップしていくためにも、絶対に勝たなければならない試合であった。
シーズン中のケガで欠場していたQB#19コーディとWR#21アルフォンソがこの試合で復帰。ファイニーズとしては盤石の状態でこの試合に挑むこととなった。台風の影響によってフィールドでは強風が吹き荒れる中、ファイニーズのキックオフで試合は開始された。
最初のライオンズオフェンスを5プレーでパントに追い込んだあと、自陣30ヤードからのファイニーズオフェンス。コーディが完全復帰のパフォーマンスを見せる。いきなりWR#80南本への40ヤードのロングパスを決めると、自身のランやRB#22川淵へのパスなどによってわずか4プレーでゴール前まで迫る。最後もコーディが自らエンドゾーンへと走り込んでタッチダウン。ファーストシリーズでの先制を成功させた(7-0)。
第2Qも流れはファイニーズに。ライオンズオフェンスでのサードダウンロングのシチュエーション。相手QBが投じたロングパスを、奥で待ち構えていたDB#20木村がインターセプト。敵陣30ヤードからの絶好のチャンスを得る。コーディからこちらも完全復帰したアルフォンソへのパスが決まりフォースダウンギャンブルを成功させて勢いに乗ると、最後は南本へのパスによってタッチダウン、追加点を上げる(14-0)。
その後、さらにK#12山崎が2本のフィールドゴールを決めて20-0で前半を折り返した。
第3Q最初のファイニーズオフェンス。相手の反則やコーディのランなどで敵陣20ヤードまで攻め込むと、アルフォンソがパスをキャッチした後に相手のタックルをするりとかわし、そのままエンドゾーンまで走りきってタッチダウン。後半も幸先よく追加点を上げた(27-0)。
その後のファイニーズオフェンスでもコーディから再びアルフォンソへの21ヤードのタッチダウンパスが決まり、さらに相手を突き放す(34-0)。
第4Qには相手にタッチダウンを奪われ、その後のオンサイドキックも決められてしまうが、直後のプレーでLB#5香川が相手のパスをインターセプト。反撃を早々に断ち切ることができた。ファイニーズは山崎のフィールドゴールでさらに3点を追加し、終始優位なペースを保ったまま37-6での快勝となった。
絶対に負けられない試合であり、選手はもちろんコーチやスタッフ全員が一丸となって臨んだ試合。スタッツを見てみると、オフェンスはランパス合わせて364ヤードと相手の倍以上の距離を獲得。攻撃時間も相手より10分以上長く、ターンオーバーもなかったことから、多くのシリーズでドライブを継続できていたことがうかがえる。ディフェンスはここまで好調のDL#9カーデルに対して、相手オフェンスが複数人のブロッカーを割いて対策してきた。その分、手薄となった逆サイドからDB#2中川やLB#45久保が要所でサックを決めてくれた。ターンオーバーを4つ奪えたことも大きい。この1勝はチームにとって非常に大きな意味を持つ1勝であった。
しかし、実際には相手のミスや反則に助けられた部分も多く、それらによって楽な展開で試合を運ぶことができた。今後待ち受ける試合は昨年の上位4チームとの対戦であり、恐らくより苦しい試合展開になるだろう。そのときに前節のオービック戦のように自ら崩れることなくどれだけ自分たちのベストパフォーマンスを発揮できるか。これからファイニーズの真の実力が試されることになる。
NEXT GAME HIGHLIGHT
前節のオール三菱ライオンズ戦に37対6で勝利したファイニーズ。第4節の相手は昨年2度対戦して2度とも敗れたIBMビッグブルーになります。プレーオフ進出に向けて何としても勝利が求められる非常に大事な一戦です。
IBMオフェンスはノーハドルでハイテンポなオフェンスを仕掛けてくるチームで、その得点力はリーグトップクラスです。特に、QB#2政本選手とQB#3ケビン・クラフト選手はそれぞれ持ち味が違い、どちらが出てきても脅威となります。また、それを支える2年目にしてエース級の活躍を見せるWR#84近江選手、ベテランTE#40ジョン・スタントン選手は要注意と言えます。ファイニーズディフェンスとしては前々節のオービック戦、前節の三菱戦でそれぞれ3つのインターセプトを奪っており、今節もQBに激しいプレッシャーをかけて、DB陣がボールを奪う展開にしたいところです。
一方、IBMディフェンスにはDL#34ジェームズ・ブルックス選手、DL#92チャールズ・トゥアウ選手を中心とした強力なDL陣がいます。ファイニーズオフェンスとしては、強力なDLをいかにコントロールしてQBに対するプレッシャーを和らげることができるかどうかが大事なポイントとなるでしょう。また、IBMのK#11佐藤選手はこれまでの試合でFGを全て成功させています。ファイニーズとしても、FGを確実に決められるかどうかが試合の鍵をにぎるでしょう。
2勝1敗で迎えた第4節、プレーオフ進出に向けてこれまで以上に大事な一戦、ぜひとも応援のほどよろしくお願いいたします。